一時期、本田とじゃんけんする企画が流行った。
本田圭佑とのじゃんけんに勝利すれば、ペプシが一本もらえるキャンペーンだ。


俺の勝ち!
何で負けたか、明日まで考えといてください。
そしたら何かが見えてくるはずです。
ほな、いただきます。
シンプルに煽ってくるホンダ。
それは置いておいて、
ホンダは「なんで負けたか考えておいてください。」と言っている。
このように世の中には「失敗は成功のもと」「七転び八起き」…
「失敗して人は成長するんだ!」という言説が多い。
一方で、私は
「成功が成功のもと」だと思う。
例えばスポーツの試合で負けてしまったとする。
あなたは「失敗は成功のもとだ!さあなんで負けたのか考えてみよう!」とすぐに切り替えることができるだろうか?
私にはできない。
試合に負けたり、テストでヒドい点数をとったときは落ち込んでしまって、何も考えたくなくなる。
「失敗は成功のもと」
失敗は成功のもととは、失敗してもその原因を追究したり、欠点を反省して改善していくことで、かえって成功に近づくことができるということ。
「失敗は成功のもと」には次の行動をするというところまでが含まれている。
『私は失敗したことがない。ただ、1万通りの、うまく行かない方法を見つけただけだ。』
と言えるトーマス・エジソンのような偉人たちは、とてつもないグリッドを持ち、決してあきらめることのない精神をもっている。
私たちはエジソンのように心が強いわけではない。
人はモチベーションが次の行動へのハードルを上回っているときにしか、行動できない。
失敗はとてもモチベーションが下がることだ。
失敗が重なってうまくいかないとき、ダメだったことを考えるとどんどんつらくなってしまう。
次への行動につなげるには、モチベーションを高めていく必要がある。
そんなときは「よかったところ」を探してみよう。
どれだけヒドい失敗をしても、一つや二つのよかったところや成功したところが必ずある。
一つ例をだそう。
私は先日、街でとても素敵な女性を見かけた。
いま話かけないと二度と会えないよな…よし声をかけてみよう!
こんにちはー!
…
(撃沈)
勇気を振り絞って話かけたみたところ、ひとことも話してもらえずシカトされた。
めちゃくちゃ落ち込んだ。
ガン無視されるのはかなりつらいものがあって、話しかけないほうが良かったなあと思ったりもした。
悪いところはいくらでも考えられる。
緊張して話し方がキモかったかもしれない。
急いでいるところに話しかけてしまったのかもしれない。
私の顔面の偏差値不足かもしれない。
だが、私は何かを失っただろうか?
否、私は得た。
「勇気を出して話しかけた経験」を。
普通の生活で、何の関係もない初対面の人に話しかける機会は珍しい。
普段やらないことをやってみた経験は貴重だ。
やればできる。
これが今回の失敗のなかの、「よかったところ」だ。
はたから見れば、ヒドイ失敗かもしれない。
でもその中に成功体験が含まれている。
失敗をしたときなんでうまくいかなかったのかを考えるばかりでは、気がめいってしまう。
悪いところはさっぱり忘れて、良かったところを探そう。
成功したところ、いいところを見つければ、経験になり、自信になり、成功になり、成長になる。
それらは次の行動へのモチベーションになる。
十分な回数の失敗と成功体験と行動を繰り返せば、それは習慣になり、
失敗に向き合ってもモチベーションがハードルを下回らなくなってくる。
悪いところを探すのは、それからでいい。
悪いところより、いいところを探そう。