⚠️当記事は2019年11月20日に書き直しをしました!
東海道五十三次 歩き旅
ーこれから東海道徒歩旅をしてみたい人、歩き旅気分を味わいたい人へー
13日11時間12分かけて京都から東京まで東海道を歩き旅をしてきました。
この東海道徒歩旅をするにあたって、たくさんの先人ブロガーさんの記録に助けられてきました。
私も恩返しをするべく、将来の旅人たちのために歩き旅の記録や歩き旅のコツや装備を伝えられるように記録していきます。
江戸時代の人凄すぎひん?
私が初めて東海道の存在を知ったのは、小学生か中学生の歴史の授業だったと思う。
京都と東京という、現代人が歩いていくには途方もない距離。
いやむしろ、新幹線や飛行機の存在で時間距離としては短くなったのだろうか。
江戸時代の人々は、2週間かけて自らの足で旅した。
ただただ、昔の人すげーーーと感心した記憶がある。
そして大学生になった。春休みの予定を考えていたある日、ある考えが浮かんだ。
歩いて東京行ってみよ!!
一度浮かんでしまった考えを頭から追い出すことはできなかった。
何をしていても歩き旅のことが頭によぎる。
何人かの友人と春休みの予定について話す機会があった。
- 「無理やろw」
- 「アホなん?」
- 「頑張れ!」
いろいろな感想をもらった。
自分のなかのイメージを人に話すことで、心の中が整理されてきた。
ここでやらんかったら、後で後悔するやろな。
正直自分でも馬鹿馬鹿しいと思ったが、同時に自分は東京まで歩くんだとワクワクした。
それだけで出発する理由は十分だった。
そうして、自分は東海道を一人で歩き旅することにした。
ルール
①徒歩で京都から東京まで行く。
②交通機関は禁止。自分の足だけ。
③できるだけ早く着くタイムアタックかつできるだけ安くいく貧乏旅
せっかくやるならある程度縛りプレイにしないと面白く無いよね!ということで、②③の縛りルールを追加。
もしタイムアタックじゃなかったらちょっとずつだらだら歩けばいつか着くし、毎日ホテル泊まっていいなら快適に旅できてしまう。
野宿装備を持っていくと、重量が一気に増えてタイムが遅くなるのでネカフェ宿泊を前提にルートを組んでいくことに。
(⚠️単純に筆者がドMなだけです。)
(それぞれにいろんな旅の形があっていいと思います。)
後の旅人のための記録にしたい
私はヒッチハイク旅&電車旅で日本縦断したり、しまなみ海道を歩いてみたりしてきた。
どんな荷物がいるのかわからない。道だってわからない。
そんなときに手助けとなったのが先人の旅人たちのブログだった。
たくさん助けられてきた自分が今度は誰かを助けられたらいいなと思うようになった。
自分の記事がどれだけ役立つかはわからない。
それでも一人でも多くの未来の旅人の手助けになればと思っている。
京都から東京までの徒歩旅スタート!
三条大橋の最寄り駅、阪急河原町駅に着いた。

ここから、東海道のスタート地点の三条大橋まで1㎞ほど歩く。

朝の京都は少しひんやりとしている。
立ち並ぶ料亭の間を抜けていく。

三条大橋に到着。
東海道徒歩旅スタート
2019/02/25 10:46 三条大橋 pic.twitter.com/elssXcEFMQ— てばさき/京都→東京歩き旅🚸 (@teba_tabi_log) February 25, 2019
GPSのアプリをオンにし、歩きだす。
まずは道なりにまっすぐ進む。

大津市方面に歩く。
急な坂道でこのあたりから歩行者が少なくなった。
しばらく歩くと高架をくぐる。

グーグルマップを見つつ、歩いていく。
まっすく進めばいいかと思いきや、時折分岐があり本来の道からそれてしまうことがあるので注意。
大きな道路から住宅地に入り、京都と滋賀の境の山を越える。
初の東海道っぽい看板にテンションが上がる!!
【初】案内板発見#東海道徒歩旅 pic.twitter.com/6Kpop36m0d
— てばさき/京都→東京歩き旅🚸 (@teba_tabi_log) February 25, 2019
歩道橋を渡る。

降りたところに滋賀県の看板。
歩きだしてから1時間半で滋賀県に入った。
ヌルっと滋賀県大津市突入#東海道徒歩旅 pic.twitter.com/AyI4QKK1aS
— てばさき/京都→東京歩き旅🚸 (@teba_tabi_log) February 25, 2019
意外と滋賀県近いな。
グーグルマップを見ていると、かの有名な逢坂の関があるようだった。

再び歩道橋(図の赤色)を渡り旧東海道へ。

蝉丸の歌が掲げられていた。
これやこの 行くも帰るも 別れては
知るも知らぬも 逢坂(あふさか)の関これがあの、京から出て行く人も帰る人も、知り合いも知らな
い他人も、皆ここで別れ、そしてここで出会うと言う有名な逢坂
の関なのだなあ。
ーーざっくり解説 ーー
蝉丸の歌は一つも濁点・半濁点が使われていないレアな歌。
そして、行く⇔帰る 知る⇔知らぬ 別れ⇔逢ふ の三つの対義語が使われている。
出会いもあれば別れもある。別れがあれば出会いがある。世の無常を表した歌。
エモい。
蝉丸神社
百人一首ほうずめくり部門最強の蝉丸パイセンの神社#東海道徒歩旅 pic.twitter.com/wC8nIkRhDn— てばさき/京都→東京歩き旅🚸 (@teba_tabi_log) February 25, 2019
蝉丸パイセンには坊主めくりで大変お世話になりました!!
東海道にはときどき歩き旅をしている人達に向けて、ベンチはトイレがある休憩所がある。
ぶっ通しで歩いたので案内板を読みながらベンチでひと休憩。

更に一号線を進んでいく。歩道がかなり狭かった。
大津駅が近づいてきた。
旧東海道は図の青線の道だが、進みやすさを考えて国道一号線を進むことにする。

さすがに朝から歩き続けてお腹が空いてきた。
丁度いいところのスーパーに寄ることに。
中のパン屋さんで焼きそばパンとあんドーナツを買った。
イートインがあったので座りながら食べることができた。

また国道一号線に戻る。
そういえば高校の後輩が滋賀の大学に通っている。元気にしているだろうか。
琵琶湖(のはしっこ)に到達。

橋を渡る。若干日が傾いてきている。

ここで実は上側を通った方が近かったことに気が付いた。
めっちゃ遠回りしとった…
初日から大幅ロスで泣くわ#東海道徒歩旅 pic.twitter.com/rANqKMtqNw— てばさき/京都→東京歩き旅🚸 (@teba_tabi_log) February 25, 2019
地図上だと大したことがないように見えるが、遠回りすると徒歩だと平気で30分や1時間が変わってくる。
疲れがたまってきたので、休憩もかねて牛丼と豚汁を食べた。
草津駅の近くの一号線に極楽湯があった。
入るかどうか迷ったが、時間がなかったため見送り。

東海道(国道一号線)ではなく、旧東海道を歩いた。近くに学校があり、下校中の小中学生が多かった。
小学生や保護者の人に不審者に間違われた。
見慣れないやつが全身真っ黒の服にキャップとサングラスはアウト!!
今後通報されたら困るので、徒歩旅ボードを作ってかばんにつるすことにした。
あとでボードとペンを買おう。

旧東海道を通っていると、宿場町には必ずこのような石柱が立っている。
ここは東京から51番目、京都から3番目の石部宿だ。

足が痛すぎて、道端で座ってテーピングテープでガチガチに関節を固定した。
道端でテーピングしたりしてるから不審者に間違われるんだよな。

日が暮れた。

回りは一面の畑で街頭はない。
日が暮れてめっちゃ怖いー
けど今日の寝床まであと9kmもある~#東海道徒歩旅 pic.twitter.com/THUUeBXzfx— てばさき/京都→東京歩き旅🚸 (@teba_tabi_log) February 25, 2019
少しずつ精神が削られていく感覚。なんとしても宿(ネカフェ)までたどり着かないと寝れない。
比較的大きな道に合流。
このあたりから歩道が狭かったり、無かったりするので危険。
街灯も少ないので、懐中電灯で自分の存在を車に伝えるようにしよう。

足がとんでもなく痛い。
数百m進んでは、5分間休憩するような状況。
全然前に進まない。
足がいてぇぇぇーー!
— てばさき/京都→東京歩き旅🚸 (@teba_tabi_log) February 25, 2019
ちょうど通り道にダイソーを発見したので、ホワイトボードとペンを購入。
やっとのことで寝床にたどり着いた。
本日中の寝床に到着
長かった…#東海道徒歩旅 pic.twitter.com/9U1Gzudetz— てばさき/京都→東京歩き旅🚸 (@teba_tabi_log) February 25, 2019
本日の宿はコミック広場 甲西店
初回利用だったので、会員登録を済ます。
私は快活クラブ信者だが、コミック広場もなかなかきれいで好感が持てた。
フルフラットシートに荷物を投げ出し寝転がる。
寝転がれるだけで幸せ。
ご飯を食べに行く気力もなく、パンやおにぎりも買っていなかったため、ネカフェのご飯を注文した。
タルタルからあげ定食。暖かいご飯とみそ汁が食べられる幸せ。
徒歩旅をしていると幸せの基準が低くなる。

【東海道一人歩き旅🚸】
2/25~
歩きで京都→東京を目指します!・なんで?
→江戸時代の人に出来るなら俺も出来るやろっていうノリ(笑)・ルールは?
①歩きで東京まで行く😎
②諸事情で交通機関を使った場合は翌日その場所からスタート🤤
③死にかけたら潔く撤退する😫#東海道徒歩旅 pic.twitter.com/cp56zLYCKy— てばさき/京都→東京歩き旅🚸 (@teba_tabi_log) February 25, 2019
冒頭にも書いたが実際のルールは以下の方が正しい。
①歩きで東京まで行く。
②交通機関は禁止。自分の足だけ。
③できるだけ早く着くタイムアタック。
そして一日のまとめ。
【1日目の記録 残り427km】
10時間31分で41km
京都府三条大橋から滋賀県湖南市お金
昼食のパン¥340
豚汁¥190
飲み物&チョコ¥284
ホワイトボードとペン¥216
夕食¥850
ネカフェ¥1740
計¥3640改善点
下校中の小学生に不審者と間違われたので、明日歩き旅ボードを作ります笑 pic.twitter.com/u3YbAV3r22— てばさき/京都→東京歩き旅🚸 (@teba_tabi_log) February 25, 2019
【今から見て思う反省点】
初日から飛ばしすぎていた。一日40㎞は歩かなければという意識が強く、あまり休憩をいとらずに進んでいた。この後しばらくはこの傾向が続く。
また、靴に足を慣らすイメージで歩く方がよかった。
しまなみ海道徒歩旅での失敗は、主に新品の靴で挑んだことにある。
東海道徒歩旅も初めの100㎞は一日30㎞程度に収め、靴を履きならしてから一日50㎞程度進む方が効率的だ。
最初に飛ばして足の痛さを乗り越えたことで、歩き旅の感覚をつかめたと好意的に解釈している。
<次回> 【2日目】京都から東京 東海道五十三次 歩き旅】
立ちはだかるのは西の難所:鈴鹿峠!

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