2019年6月25日追記:前後編を1記事にまとめました
三重県四日市市から、深夜の歩き旅をして、三重県桑名市へ
<前回の記事>
【4日目前半】
2019年02月28日 午前0時22分
満殿の湯を出発。
満殿の湯は宿泊ができないため、別に寝床に行かなければならない。


周囲にはネカフェがある。


が、しかしできるだけ早く着きたいので、さらに進んで桑名市の快活クラブを目指す。
寝床まで3時間ほど。
国道一号線を通ると遠回りなので国道64号線と国道66号線を通るルート。


朝3時くらいから雨の予報だから、それまでに桑名市のネカフェにたどり着きたい。
友人Uともお別れ。
道中で出会って、一緒に数時間過ごした彼ともここでお別れ
彼にメンタル的にめっちゃ助けられました
ありがと🤣俺が以前仙台で出会ってその後一緒に旅した友人と大学&学科が同じだったことが発覚
まさかの繋がりでビビる笑旅先の出会いはこういうことがあるからめっちゃおもろい笑#東海道徒歩旅 pic.twitter.com/dbTye7ecVp
— てばさき/京都→東京歩き旅🚸 (@teba_tabi_log)
以前のヒッチハイク旅でたまたまであった知り合った友人Gという大学生がいる。
友人Gとそのあと一緒に1週間旅した。
友人U(今回の徒歩ダー)と大学の話をしていると、友人Uと友人Gは大学・学年・学部・学科が同じだとわかった。
世間せまっ!
六次の隔たりという話を思い出した。
友達の友達の友達の…○○君という風に何人か知り合いを経由すると6人ほどで誰にでもにたどり着けるという説である。
「俺の友達のバイト先の先輩の妹が橋本環奈の同級生やねんて!」などは大学生の会話でありがちだ。
ときどき「世間せまっ!」となることがあるが、六次の隔たりの話を知ると数字で理解できる。
ちなみに私は3人ほどで有村架純にたどり着ける。
(だからといって実際に合えるわけではないので机上の空論だ)
コンビニに立ち寄り雨に備えて折り畳み傘と肉まんを購入。
肉まんって炭水化物とタンパク質と申し訳程度やけど野菜が取れるのになんと120円!
しかもカロリーが250kcal取れて120円!
さらになんとなんと歩きながら食べられる!


川を渡った後、右側に迂回が必要だった。
このあたりは大型トラックが速度を出して運転していて、歩道がない箇所では怖かった。


街灯もなく真っ暗な道を歩く。
鉄塔ずっと向こうまで連なり、はるか先には町の明かりがみえる。


ライトがないと目の前も見えない暗さだった。
ついSF的妄想が膨らむ。
……人類はみな死んだ。はるか先にの町ではいまだ無人の発電所は生きているようだ。だれもいない町をこうこうと明かりが照らす。私は唯一かもしれない生き残りだ。ほかにもどこかの町に生き残りいることを信じて旅を続けている……
霧のような雨が少し降り出してきた。
雨が降り出すのが先か、ネカフェにたどり着くのが先か… pic.twitter.com/JAiGHs2cl2
— てばさき/京都→東京歩き旅🚸 (@teba_tabi_log) February 27, 2019
このへんは新興住宅街になっていて坂の上にある。


雨が少し降り出す中、坂を上る。
足首の関節が限界を迎えかけている。
登り切った先には急な下り坂。
目的のネカフェは坂の下にあった。
え、せっかく坂登ったのに下るの…?
つ、つらい…
一つ重要な歩き旅のコツを掴んだ。
住宅地は避ける。
住宅地に入ると本当に歩きにくい。
国道一号線のような大きな道では考え事でもしながら歩けるが、住宅地に入ると常にマップを見ながら歩くことになるので、精神力の消費が格段に増える。
だいたい10㎞に対して2㎞以内なら遠回りでも大きな道を選んだ方がいい。
新興住宅地に入ってしまうと最悪だ。
新興住宅地は車がないと生活できないような坂の上にある。
いままで住宅地じゃなかったところを開発して住宅地にしたのだから当たり前だけど。
新興住宅地がありがちなのは、
- 区画整理が完璧すぎる
- 大きな車道の近く。JCTやバイパスなど
つらい坂道を乗り越えて午前4時7分本日の寝床の快活CLUB桑名新西方店に到着。
15km歩いて無事ネカフェにたどり着いたぜ
坂多すぎて死ぬかと思った
— てばさき/京都→東京歩き旅🚸 (@teba_tabi_log) February 27, 2019
濡れた服をネカフェのブースで干す。
眠気はピーク。いつの間にか眠りに落ちていた。
【4日目後半】
三重県桑名市から、木曽川を抜けて、愛知県大府市へ
2019年2月19日 午前11時15分過ぎ
朝4時に到着してナイトパック8時間。ネカフェを出発した。
天気は雨。あまり状態が良いとは言えない。
あと数時間で雨は止む予報だったが、あまり強い雨ではなかったので進むことにした。
今日中に愛知県に突入したい。


川の方に向かって歩く。
かなり急勾配の坂だった。
ここに住んでいる人たち車がないと絶対生活できないね。


坂道で足首が安定しなかったの望みをかけて、ドラッグストアでサポーターを買ってみた。
足がむくんで既に靴がキツかったので、超薄型のやつにした。
なんとなく安定感が増した気がする。
長良川の橋に差し掛かった。


風が強えぇぇぇーーー!!
傘が吹き飛びそう!
せめて右側の歩道を歩くべきだったな。
体を丸めて傘に密着させるように歩く。


川を渡るときはいつも、自然のスケールの大きさに感動する。


一号線沿いになばなの里の上側を通過し、次は木曽川に差し掛かる。
この尾張大橋を渡れば愛知県!!!
対岸には愛知県の建物たちが見える。


よっしゃー!愛知県突入!!!
橋の上では遮るものがないため、写真を撮った直後に傘がひっくり返った。


突入したのは愛知県弥富市。
金魚の生産で有名らしい。


一号線を進む。歩道は整備されている。


雨の中歩き続けて、エネルギーを消耗したのでマクドナルドで休憩。


マクドナルドを出るころには雨が止んでいた。
表札に静岡が出てきた。193km。
まずは名古屋まで少しずつ進んでいこう。


さらに一号線沿いに進む。
グーグルマップのルートに従って国道一号線を離れ、住宅地を通った。


結局道がややこしくて通りにくかったため一号線沿いに戻った。
まっすぐ一号線沿いを行ったほうが近かったやん…
急がば回れ。
しまなみ海道のときにも同じ失敗をしているのに、なかなかショートカットの誘惑に逆らえない…
今日の目的地までは6時間くらい。


日暮れもそろそろ近くなってきた。
一号線の方が若干迂回路になっている。
歩道橋を渡り、さらに進む。


温泉の誘惑…
なんならネカフェが隣接しているためそのまま寝ることだってできる。


お金と時間の節約のためにスルー。
もっと先に進まなければ。
中央奥に高いビルがいくつか見えてきた。
めちゃくちゃ遠くに高いビルがたくさん見えるんですけど、これって名古屋駅周辺ですかね?
教えて名古屋詳しい人 pic.twitter.com/hdDNsXpCDi
— てばさき/徒歩ダー系大学生 (@teba_tabi_log) February 28, 2019
愛知出身の人いわく、名古屋駅前のビルでした。
こんなに遠くから見えるんだなあ。
完全に日が沈んだ。
そういえばライトが欲しいな。
いまは手にもつペン型のライトを持っているけれど、バックパックに着けられるやつがほしい。
ちょうどいいところにダイソーを発見。そしてピッタリのライトを発見。
明るく、歩行者の存在がしっかりアピールできる。
カラビナが初めから付いているので、バックパックにもつけやすい。
このライトは東海道徒歩旅を通して大活躍だった。


前後両方欲しくなったので、のちにもうひとつ買い足した。
名古屋市に入った。
自分の名前の通り名古屋名物のてばさき食べたい
— てばさき/徒歩ダー系大学生 (@teba_tabi_log) February 28, 2019
名前の伏線(?)を回収できぬままただただ一号線を進む。
名古屋駅まで生きたかったが大幅ロスになってしまうので寄れない。


夜道をひたすら歩く。


さすが名古屋。道幅が広い。


よし!今は20時。
今から向かえば、2時間35分で温泉につく!!!
温泉に入って体を休めて、それからネカフェで寝よう!!!
雨の中歩いてきたから、温泉は楽しみだなあ。


しかし、数々の難所が待ち受けていた…
難所その①
23号線沿いに川を渡りたいけど、歩道がなくなる。
え、どこからわたんの?!


先ほどのところからまっすぐ進むとめっちゃ奥に歩道橋があって川を渡れる。


最初暗すぎて歩道橋の存在に気が付かず、自動車専用道に入りかけたりしてかなり時間ロス。
難所その②
グーグルマップでは普通に歩けばいいと思いきや、突然歩道がなくなったり、公園の中を突っ切らされたりする。
明るいときはよくても、夜は道が見えないとマップ頼みになるので難しい。




難所③
①ラブホ街を通らされて、めちゃくちゃ坂。
②名古屋南ICを避けてイオンモール側に出ようとする。新興住宅地。半端ない坂。
ほんまに住宅街は通ったらあかん。
③302号線を全然渡れねぇ。
④突然雑草だらけの細い道に突っ込まされる。
⑤交差しすぎてどこに向かう歩道かわからない
⑥グーグルマップが通れるよ!っていってくる道が廃止されている。


結果的にこの道を通るのに、2倍近く時間がかかった。
ああああーーーわけわからん道路作りやがって!!
— てばさき/徒歩ダー系大学生 (@teba_tabi_log) February 28, 2019
足は限界の状態。
あまりにも辛い状態で無駄に歩かされると、心の中に何かに対する憎しみしかなくなる。
ジェダイなら完全にダークサイドに堕ちている。


せめて、青の道で進めばマシだった。
何度も言っているように、歩道がなくなったり複雑な道を通ったりするくらいなら遠回りしてもわかりやすい道を通るべきだ。
ここから得られた教訓は、
「高速道路のそばを通るな」
もしこの記事を読んだあなたが名古屋市→大府市間を歩くなら必ず別ルートで行こう。
さもなければダークサイドに堕ちます。


時間的にはギリギリ温泉に入れる時間ではある。
しかし一刻も早く荷物を投げ出して横になりたかったので直接ネカフェに向かった。
壊滅したメンタルでなんとか今日の寝床にたどり着いた。
【4日目のまとめ】
【4日目】
15時間で57km
愛知県大府市雨の中だったが進むことが出来た
しかし、グーグルマップが本当は通れない道を表示してきた為に、最後に大幅ロスがあり予定が狂ってしまったグーグルマップ許さん😡
しれっと1日7万5千歩とかいうとんでもない歩数になっていた#東海道徒歩旅 pic.twitter.com/5GGVFaz9LE
— てばさき/徒歩ダー系大学生 (@teba_tabi_log) March 1, 2019
お金
ライト216円
パン216円
マクド500円
サポーター1833円
絆創膏718円
ネカフェ2734円
6217円